2010/ 3/ 19 第 4 回 新・ いわき 市商業 まちづ くりプ ラン 策定検 討懇談 会
商 業まち づくり の取り 組み の方向 性につ いて
商 工 観 光 部 商 工 労 政 課
資 料 1
1 商 業まち づくり の現状 と課題
■ 商業の現状と動向
(今回略)
■ いわき市商業まちづくりの問題点
【商業拠点性・吸引力の弱さ】
○ 商業集積力・吸引力が相対的に弱く、かつ低下している。
人口あたりの小売業商品販売額が郡山、水 戸市など周辺主要都市の水準を 下回り、商業吸引力 指数も低下するなど、都市規模に見合う商業 の集積力、広域的吸引力が相対 的に弱く、商業的中 核性が発揮できておらず、かつ弱まっている状況にある。
○ 日常消費対応型の商業地の性格が強く、買回性の消費購買力は流出が加速している。
商業業種のうち飲食料品小売業の割合が比較的高く、日常の最寄品型の消費の場の色彩が強い。 市民の日常の買物場所は、スーパーやコンビ ニエンスストアの比重が圧倒的 に高く、買回性の商 業は少ないといえる。買回性の商品の買物は 、高速バスで東京方面へ気軽に 行くなど、市内購買 力の市外流出が加速している。
○ 卸売機能の集積力が低く、商品流通の広域的中核性が低い。
小売業の集積以上に卸売業の集積度は低く 、広域的な商品流通の中核性、 ひいては情報を含む 経済の様々な面の広域拠点性が周辺主要都市に比べて十分に発揮できていないといえる。
【人口・市場規模・商業力規模の縮小と効率の低下】
○ 小売商店数及び商品販売額の減少が続き、かつ売場効率が低下している。
小売商業の商店数、商品販売額が減少傾向 にあり、商業力自体が低下傾向 にある中で、売場面 積は増加傾向を続け、平均商店規模の拡大の 一方で売場効率(単位面積あた り販売額)が低下し ている。
○ 閉鎖型商圏であることに加え、人口減少加速により市場規模が縮小している。
広大な面積を持つ全市が広域商圏に相当す る閉鎖型の商圏構造であり購買 力に限界があるが、 さらに全市の人口減少傾向が加速しており、 市内商業のマーケット規模の縮 小が続く。特に中山 間地域では商業の成立に足る人口規模の維持 が困難となっている。加えて、 カタログ、インター ネット等での通信販売や生協宅配システムの 利用など在宅での買物行動が若 い世代や有職者層を 中心に増加しており、市内商店の市場はさらに脅かされているともいえる。
【商業力の分散と中心市街地の停滞】
○ 分散型都市構造で、集積の魅力による集客力発揮がしにくい。
元来分散型の都市構造であるため、人口30 万以上の中核市ではあるが、それに見合う商業集積
○ 郊外沿道立地型大型店の比重が高く、中心市街地は空洞化により機能を低下させている。
平地区郊外や鹿島街道沿道など、自動車利 用に対応した幹線道路沿道立地 型の大型店、専門店 の比重が高い。一方、平・小名浜等各地区の 中心市街地は、スーパー「藤越 」の閉鎖等もあって 商業の不振、空洞化の様相が濃く、「まちの顔」としての機能や魅力、さらには市民の求心力も低 下し、商店街を中心に形成されてきたコミュ ニティや伝統・文化の維持が困 難になるなど、まち づくり活動全体に弊害がもたらされている。
○ 平地区が商業の中心的位置にあるが、その販売力規模・拠点性は低下している。
市内では、平地区の他地区からの購買力吸 引率が目立って高く、市商業の 中心的位置にあり、 近年、駅前再開発ビル「ラトブ」の開業や公 共施設整備等が進んでいるが、 長期的には同地区の 商品販売額は減少が目立ち、拠点地区の性格が薄れているともいえる。
【商業機能縮小による買物利便低下】
○ 商業機能の縮小と公共交通機関の衰退で、買物利便性が低下している。
商店数、販売額等の減少は特に人口減少の 激しい中山間地域など旧町村部 地区で顕著で、それ らの地区ではバス等の公共交通機関の廃止に より買物の足が奪われていると ころも多い。自動車 を運転できない高齢者の増加は、買物に行け ない市民の増加につながってい る。こうした買物利 便性の低下は、中山間地域だけでなく、市街地の郊外住宅団地等でも顕著な問題となっている。
【商業者の経営力・革新意欲の停滞】
○ 商業者の経営革新意欲、組織力の育成が進んでいない。
個店の経営者の高齢化や後継者不足により 、経営意欲、革新への挑戦力が 減退気味である。一 部でユニークな取り組みの芽が見られ、平地 区では旧中心市街地活性化法に 基づくTMOが設立 されたがその活動成果は目立たず、商店街等の組織的な活性化活動等も見られにくい。
○ 社会経済構造等の変化への対応や産業間の連携が不十分。
リサイクル商品やふるさと産品等への関心 の高まりへの対応などの動きが 見られるが、その規 模はまだ小さい。また、それらに必要な農林 水産業や製造業、観光など他産 業との連携も、商業 者からの働きかけによる対応はあまり見られない。
【消費者ニーズとのミスマッチ】
○ 個店や商店街の業態が消費者のニーズを満たしていない。
消費者は、個店や商店街では欲しいものが 揃わないとの意識が強く、個店 は閉鎖的で入りにく いなど否定的な評価で、買物ニーズはスーパ ー等で主に満たしている。個店 商業者や商店街組織 による様々な販売促進活動も必ずしも消費者 の理解・支持を得ておらず、商 業者と消費者の意識 のミスマッチがある。
○ 商業者と消費者の情報疎通が不足している。
商業者と消費者が語り合う場、コミュニケ ーションも乏しく、商品や個店 ・商店街の事業等の 情報が消費者に十分に伝わっておらず、魅力 のPRができていないことが、 両者のミスマッチの 一因ともなっている。
■ 商業をめぐる環境変化
※ 主に現プラン策定後の、ここ最近の変化動向
全国動向 いわき市の環境
○ 景気変動
・世界的な不況の影響により経済が沈滞
・所得の低下と物価下落によりデフレ不安も
・雇用情勢悪化により購買力が停滞
○ 業界構造の再編加速
・流通業界の 合従連衡が 加速(百 貨店やスー パー業界も再編が進む)
・専門店チェーン等の業態が台頭
○ 消費者ニーズ・心理の変化
・商品への指 向性が変化 (安全安 心な商品へ の指向、低価格指向、環境配慮商品への指 向、健康指向など)
・個人指向、 個性重視、 ものへの 執着の希薄 化など、消費者心理が変容
○ 人口減少と少子高齢化
・都市が縮小化、限界集落の増加も
・国内の全体市場規模が長期的に縮小へ
・国内の労働力市場規模も長期的に縮小へ
・高齢者市場 の拡大、子 ども市場 の縮小など 市場構成が変容
○ 情報化の進展
・インターネ ット通信販 売など無 店舗販売の シェアが拡大
・商品情報の入手や事前比較が容易に
・商業者からの情報発信も容易に
○ 市街地拡散と中心市街地空洞化
・規制緩和の経緯から商業立地が郊外に拡散
・自動車利用 型店舗の増 加により 高齢者は買 物難民化も
・街なか商業 が衰退、た だし活性 化への様々 な動きも
【法制度の動向】
○ まちづくり三法の改正(H18)
・新中心市街 地活性化法 の施行で 旧TMOは 法的根拠を失う
・新中心市街地活性化法の基本計画認定が90 市町92 計画に(H22/3 現在)
・都市計画法 改正で大規 模集客施 設の立地が 商業系用途地域に制限
○ 地域商店街活性化法の施行等
・新たな支援の枠組みが模索されている
○ 人口の減少加速
・平成11 年以降市人口は減少
・今後10 年間で 1 割近く減の予想
○ 少子高齢化の進行
・65 歳以上高齢者比率は既に 25%近い
・今後10 年で高齢者人口は 1.2 倍に増加、15 歳未満の年少人口は3/4 に減少の予想
○ 中山間地域の過疎の深刻化
・限界集落の増加
・中山間各地区の人口は今後も大幅減少
○ 人口分布構造の変化
・いわきニュータウン等の開発が進む
・一方で中心市街地にマンションの増加も
○ バス路線の大幅縮減
・路線の廃止、減便が相次ぐ
・高齢者の買物や通院等の足が不便に
○ 高速交通網の拡充
・常磐自動車道延伸と磐越自動車道4車線化
・東京、郡山 、仙台等と 結ぶ高速 バス路線が 拡充(東京∼小名浜線開設等)
○ 商業資本の変容
・大黒屋、ダイエーに続き藤越も営業終了
・ヨークベニマルの店舗増加など
○ いわき駅前地区の整備進展
・駅前再開発ビル「ラトブ」が開業
・いわき駅前拠点整備事業の進展
○ いわき産業創造館の開設
・いわき商工会議所が移転
・いわき産学官ネットワーク協会が設立
○ 平市街地で公共施設整備進展
・いわき芸術 文化交流館 (アリオ ス)開業で 新たな集客拠点に
・総合図書館も開設、利用者が増加
○ 各地区での賑わい創出の動き
・小名浜さんかく倉庫が開業
・小名浜港湾背後地再開発計画
・道の駅よつくら港が開業
○ 地産地消の新たな動き
・平「スカイストア」が開業
・植田「ドンワッセうえだ」が開業
○ 観光・交流事業の動き
・いわき観光まちづくりビューローの設立
・フラオンパク、サンシャインマラソン等
■ いわき市商業まちづくりの課題
課 題 問題点との対応
力量アップ
1.主役である 個店・街の力と意欲を高め、競 い合うこと
商業の魅力の原点は個性的 な個店の輝きであり 、その「がんばり」 が震源となり、点から線、面 へと輝きが広がる。 この原点の輝きを増 すため、個店の経営力・経営 意欲の増進、新規創 業者の育成等による 新陳代謝も含めた力量向上が 必要であると同時に 、その力を結集した 地区ごとのタウンマネジメン ト体制の再構築によ り、街の魅力づくり と、その魅力を市内で健全に競い合う土壌づくりが重要となる。←【商業拠点性・吸引力の 弱さ】、【商業力規模・効 率の低下】、【商業者の経 営力・革新意欲の停滞】、
【 商 業 力 の 分 散 と 中 心 市街地の停滞】
変革・進化
2.時代変化に 対応した変革で商業の役割を進 化させること
人 々の 商 品や サー ビ スに 対す る 嗜好 やニ ー ズは 絶え ず変 化 して お り、また人口減少や少子高齢 化など社会構造も大 きく変化する。そう した変化に柔軟に対応しつつ 自ら変革して生き残 り、地域に必要な産 業としての展開を続けられるような支援・誘導が必要となる。←【人口減少・市場規模の 縮小】、【商業規模縮小に よる買物利便低下】
ニーズ適合
3.消費者との 情報疎通でわかりあい、ファン を増やすこと
消費者と商業者の情報ミス マッチにより互いに 分かり合えていない 現状に対し、生産者も交えて 両者をつなぎ、組織 的に円滑な情報交流 を行える仕組みづくりが必要 で、真に消費者ニー ズに見合ったサービ ス展開をすることで、消費者 の支持を獲得し、個 店のファン、街のフ ァンを増やしていくことが必要である。←【消費者ニーズとのミス マッチ】
連携・融合
4.産業・地区 を超えた連携から新しい価値を 産み出すこと
商業を、商業だけの立場か らではなく、地域の 全産業構造の中で捉 える視点が必要である。農商 工や観光、水産、林 業など他産業との関 係を重視し、その連携・融合 、コラボレーション で相乗効果を得つつ 新たなビジネス価値を産み出 すことを目指すべき である。市街地と中 山間地域など地区間の連携、 福祉など他の生活サ ービス部門との連携 も重要で、これらのコラボレ ーションのきっかけ ・仕組みづくりにつ ながる情報支援など、幅広いネットワーク強化が課題である。←【商業者の経営力・革新 意欲の停滞】、【消費者ニ ーズとのミスマッチ】
都市形成
5.秩序ある都 市形成と連動した商業環境をつ くること
商業立地の郊外化や周辺部 での衰退は、公共交 通の縮小とも相まっ て高齢者や地区住民等の買物 利便の低下ももたら している。人口減少 時代にあって機能集約型都市 構造への転換が求め られる中で、商業も 秩序ある集約型立地によりコ ンパクトな賑わい形 成と生活利便の提供 を果たさなければならない。そのための立地環境整備やその基盤条件、 制度的枠組みなどの形成が重要となる。←【商業力の分散と中心市 街地の停滞】、【商業規模 縮 小 に よ る 買 物 利 便 低 下】
2 商 業まち づくり の方向 と取り 組み
■ 基本目標
(案)少子高齢化・人口減少時代にあって、閉鎖型商圏の性格が強いいわき市では 、単に
「ものを売る」商業、 「受け身」の発想では成り立たなくなる。時 代の環境変化に柔軟
に対応し、各地区の生活者、消費者に求められ、支持されるサービスを創り出 し、提
供していくべきであり、いわきの商業は、 「生活をつくり彩る産業」 、 「攻め 」の産業へ
と発展、転換させていく。
ここで、商業を地域の産業構造、まちづくり全体の中で積極的に捉え、農林水産業、
工業、観光など他産業との連携、また、市街地と中山間地域など地区間の連携 、他の
生活サービス分野や市民活動との連携など、様々な連携・ネットワークを形成 し、そ
の上で多彩なコラボレーションにより新たなビジネス、地域に役立つ新たな付 加価値
を産み出していくことを重視する。
これにより、市内各地区で個性的な魅力の輝きが凝縮した「街」が育ち、そ の個性
を生かしつつ、かつダイナミックに競い合う、その健全な競い合いを通じてい わきと
いう都市全体の魅力も発信される、そういうまちづくりに向けて商業は能動的 な役割
を果たしていく。そして、そのまちづくりの成果が商業活動の次なる展開への 刺激と
もなるという好循環の形成を目指す。
また、その好循環が様々な社会経済構造変化の中でも全市に波及するよう、 中山間
地域や高齢者の買物利便の確保・提供を含めた秩序とバランスある商業の環境 ・仕組
みの形成を目標とする。
[基本目標テーマ]
(仮置き)
まちの輝 き 競い合 い ―― 商業 はネ ットワ ーク産 業へ
(都市の魅力と活力の創造、生活の利便と安心の提供)
(別案1) 「続・いわき『街業』・『彩業』おこし」
(別案2) 「生活創造産業・個性発信産業への転換」
(別案3) いわき 商業・笑業・照業
( 商業は、商いを 通じて 地域に 笑顔の サービ スを提 供し、地 域に光 を照ら す産業 となる )
(別案4) 商業 → まちの「質」を高める複合産業へ
■ 基本戦略
(案)基本目標を目指して展開する方策群の柱 となるべき考え方を、以下 のような基本戦略として設定す る。
課題 基本戦略(案)
力量アップ
1 . 主 役 で あ る 個 店・街の力と意欲 を高め、競い合う こと
☞
● 基本戦略1
個店の 魅力・街の集客 力の
増進
商 業の 原点 であ る個 店の 経営 意欲 や個 性 など潜在力を引き出し、新陳代謝も含め商業 人材の育成に努め、革新的経営力を産み出す とともに、街の魅力を創り出し、効果的に運 営できる組織力を高め、まちづくりの牽引力 としていく。
変革・進化
2.時代変化に対応 し た 変 革 で 商 業 の 役 割 を 進 化 さ せること
☞
● 基本戦略2
時代環 境に合わせた自 己変
革
人口減少、少子高齢化などの時代環境の大 きな変化の中でも、地域に求められるサービ スを的確に提供できるよう、個店や組織が柔 軟 に その サー ビス 内容 や業 態を 変え なが ら 新たな生き方を見出していく。
ニーズ適合
3.消費者との情報 疎 通 で わ か り あ い、ファンを増や すこと
☞
● 基本戦略3
消費者 ニーズとのマッ チン
グ
商業者と消費者・生産者がコミュニケーシ ョンを深め、互いのニーズや商品・サービス に関する情報を伝え合うことで分かり合い、 双 方 に有 効な 新た な商 業ス タイ ルを 相互 の 協力のもとで創り上げ、新しいまちづくりの 流れにつなげていく。
連携・融合
4.産業・地区を超 え た 連 携 か ら 新 し い 価 値 を 産 み 出すこと
☞
● 基本戦略4
多様な ビジネスコラボ レー
ションの展開
農商工などの産業間、地区間など様々な連 携を働きかけ、ネットワークを形成しながら 新 た な付 加価 値を 産み 出す 多様 なビ ジネ ス コラボレーション・まちづくり活動を展開す る。これにより、商業の生産性、効率を向上 させつつ、地域の経済循環・利便向上を先導 できる力を高めていく。
都市形成
5.秩序ある都市形 成 と 連 動 し た 商 業 環 境 を つ く る こと
☞
● 基本戦略5
秩序あ る便利な立地集 積の
形成
都市計画との連携を深め、機能集約型の効 率 的 な市 街地 形成 を目 指し た商 業の 立地 集 積誘導を図るとともに、歩いて暮らせる賑わ いある中心市街地の形成、高齢者、中山間地 域 で も買 物利 便を 確保 でき る商 業環 境の 形 成を進める。
取り組みの方向性 (案)
○ 個店の経営力向上
○ 商業従事者の意欲と技の研鑽
○ 起業・チャレンジの促進
○ 次世代商業人材の育成
○ まちの複合的組織づくり
○ まちの共同事業展開促進
○ 街並み景観の形成
○ 商店街・消費ニーズの実態把握
○ 新事業展開の促進
○ テナントミックスの展開
○ 少子高齢化への対応強化
○ 買物不便地域の利便確保
○ 個店情報の発信力強化
○ タウン情報の発信力強化
○ 消費者と商業者のマッチング機会の確保
○ 市民活動の商店街への取り込み
○ 連携情報の体系的な提供
○ 農商工など産業間連携の促進
○ 観光と商業の連携促進
○ 地区間連携の促進
○ コミュニティビジネスの振興
○ 福祉団体等との連携促進
○ 商業立地の適正集積誘導
○ 特定地区の市街地基盤整備
○ 中心市街地への各種機能集積
○ 街なか居住の促進
○ 商業基盤施設の整備
○ 空き店舗の活用対策
○ 公共交通システムの充実
■ 各主体の役割分担
(案)基本戦略を実践していくにあたっての基本的な役割について、以下のように整理した。
区分 構成員 役 割
個店商業者 個 店の経 営 者、従業者
○ 積極的経営姿勢による商人魂の発揮
・自らまちの活性化の主人公という意識を持つ。
・常に顧客満足度の向上、集客力向上を目指して工夫、精進する。
・顧客に対する最高のホスピタリティを追求する。
○ 相互協力とまちのマネジメントへの参加
・まち全体の魅力アップのための活動に積極的に参加する。
・周囲との調和に配慮し、協調精神を持って行動する。
○ 消費者とのコミュニケーションと地域との協調
・消費者ニー ズ情報の受 信アンテナ を高くし 、それに応 える努力を 絶やさない。
・地域コミュニティとの連携に心がけ、積極的に地域に溶け込む。 商店会組織 商 店 会 や そ の
連合組織
○ 線・面としての魅力増進への連帯行動
・個店ではできない規模の魅力増進事業を展開する。
・商店街全体としての集客力を高める各種の工夫に努める。
○ 個店商業者の利害を代表
・商業者と行政等のパイプ役となり情報を的確に伝える。
・個店間の利害を調整し、全体の利益向上を追求する。
○ タウンマネジメント能力の向上とリーダーシップの発揮
・商店街全体としてのマネジメントの体制と力を強める。
・個店の自由度を尊重しつつ全体の力を束ねる。 商工団体 商 工 会 議 所 、
商工会等
○ 地区全体、いわき全体の視点での組織的活動
・対象区域全体の発展を意識した効果的な事業活動を展開する。
・地区や市を代表する組織としての主体性ある行動をする。
○ 個店の育成と組織の育成、それらの連携の促進
・まちの構成基本単位である個店を大切にし、育成する。
・商店会をは じめ地域の 産業組織を 育成しつ つ連携によ る相乗効果 を追求する。
○ 商業者と行政のパイプ役機能の発揮
・商業者と行政等とのパイプ役となり情報を的確に伝える。
・行政の支援や地域の情報を効果的に商業者に提供する。 民間事業者 商 業 以 外 の 民
間事業者
○ まちの輝き向上への積極的参加・貢献
・まちの構成員である認識に立ち、まちづくり活動に参加する。
・産業や業種業態の相違を超えて企業間で連携する。
○ まちを舞台とした多様なビジネス展開
・地域の資源 や市場を生 かした事業 活動によ り地域に付 加価値をも たらす。
・地域内での活動を通じ、顧客・ビジネスチャンスを開拓する。
○ 地域の商業者との連携行動
・地域の商業者との取引関係を拡大する。
・商業者と積極的に交流し、連携した事業を提案し、実施する 市民組織・
地域団体
各 種 の N P O 等 市 民 組 織 、 地 域 の 住 民 団 体等
○ まちを育てるための積極的行動
・組織活動の舞台として商店街やまち空間を積極的に利用する。
・各々の活動分野を通じて、まちの活性化に貢献する行動をする。
○ まちづくりの主体組織としての力量の向上
・まちの中で の主体性を 高め安定し た運営に つなげるた めの組織力 や力量の向上に努める。
・組織間、地区間等の連携により事業展開の幅を広げる。
○ 地域の商業者との連携行動
・商業者と積極的に交流し、連携した事業を提案し、実施する。
・活動拠点を商店街に置く等で、まちの活性化を先導する。 市民個人 市民個人 ○ 市内の個店・商店街との接点の拡大
・商店街で買 物すること などを通じ て、街な かの個店や 商店街の魅 力を知る。
・商業者との対話の場を持ち、まちのあり方を考える。
○ 個店・商業者との情報交流
・自らの消費ニーズを商業者側に伝える。
・個店や商店街を評価する目を持ち、改善策を提案する。
・個店や商店街からの発信情報をキャッチして広める。
○ まちづくりの活動への積極的参加
・地域組織や市民団体等に参加し、まちづくりの行動をする。
・市民活動等の場としてまち空間を積極的に利用する。 行政(市) ○ 商業者の自助努力を支援
・やる気のある商業者や組織に集中的に支援を行い 、その意欲を生 かした実効性ある支援を展開する。
○ 健全な商業活動の促進
・商業者の自律的な新陳代謝、自助努力による成長 や淘汰など、経 済原理に則った活動の助長による発展により、経 済活力を高め、 まちの魅力の輝きを増す視点で振興策にあたる。
○ 消費者利益の保持
・買物不便地域の存在等に配慮し、地区の住民への 買物利便の提供 等、セーフティネット的観点からの商業施策を講ずる。
■ 取り組みの方 向性(案)
基本戦略のもとでの取り組みの方向性、取り組み内容を以下により示す。
【基本的な考え方 】
○ 商業の自律的発展と地域のセーフティネットの視点の両立
・商業者の自律的な新陳代謝、自助努力による成長や淘汰など、経済原理に則った活動の助長に よる発展により、経済活力を高め、まちの魅力の輝きを増す視点で振興策にあたる。
・一方で、買物不便地域の存在等に配慮し、公平の観点からそれら地区の住民への買物利便の提 供等、セーフティネット的観点からの商業施策を講ずる。
・上記両者のバランス良い展開に努める。
○ 前向きな意欲ある者を伸ばす実効性ある支援
・まんべんなくではなく、やる気のある商業者や組織に集中的に支援を行い、その意欲を生かし た実効性ある支援を展開する。
・既存の事業例にこだわらず、先進的な行動や創造性ある取り組みを重視する。
・商店会等の商業組織だけでなく、個店対象の支援策、また、商業以外の市民団体や地域組織と 連携した活動への支援等も展開する。
○ 商業分野だけにとらわれない産業横断的な施策展開
・行政内の分野横断的な連携により、商業だけでなく他産業との連携、コラボレーションによる 付加価値向上の活動を助長する支援施策を積極的に展開する。
○ 人口減少下での都市経営と両立した商業振興
・人口減少時代にあって、都市の経営効率確保のためのコンパクトシティ化と整合した商業施策 の展開を図る。
・施策の選択と集中、また、商業立地の拡散抑制と集積メリット追求の強化を図る。
【重点的取り組み (案)設定の考え方】
○ 取り組み内容のうち「新たな重点的取り組み(案)」については、基本目標(仮置き)の「まち の輝き競い合い――商業はネットワーク産業へ」を受け止め、特に、様々なネットワークの形 成、すなわち「つなぐ」取り組みを重点に据えた。
1.個店の魅力・ 街の集客力の増進
⑴ 個店の経営力 向上
商業の基本単位である個店の魅力を増し、集客力を高め活性化を導くため、その経営体質、経営 意欲を高める取り組みを、商工団体と行政が連携して進める。消費者の心をつかむ商品構成やその 販売方法などについての専門家による診断や改善指導、小売業経営に関する政策情報や事例情報の 提供などにより、前向きな経営への動機づけ、後押しを行うほか、国・県・市等の制度活用による 資金支援により、経営の安定化、改善への行動を促す。IT活用による個店経営の情報化も併せて 促進し、元気な店、繁盛店を増やしていく。
≪現在の取り組み≫
○ 繁盛店づくり事業
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 中小企業融資制度
⑵ 商業従事者の 意欲と技の研鑽
元気な店は意欲と能力ある人によって支えられる。体系的な教育システムを持ちにくい中小企業 である個店の経営者や店舗従業者の意欲や資質の向上を促すため、講習会やセミナーの開催などを 通じて、資格取得支援など人材育成の機会を多様に提供していく。その中から、個店経営や販売・ 接客等の達人と言える人材を増やしていく。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商工業活性化事業
○ 繁盛店づくり事業
⑶ 起業・チャレ ンジの促進
市内外からの商業への新規参入者を増やし、新陳代謝を促進するため、商業における創業をしや すくするための機能を強 化する。(社) いわき産学官ネ ットワーク協会の 機能の有効活用 も含め、 起業にかかる情報提供や各種相談・指導、必要な資金支援等を効果的に展開する。チャレンジショ ップなど商業のインキュベーション、またそこから巣立った新規経営者の経営安定化に向けたフォ ロー等をシステム的に行い、新鮮な力を増やしていく。
≪現在の取り組み≫
○ 創業者支援融資制度
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 創業自立支援機能の強化
・ 取り組みイメージ
商業への新規参入を目指す創業者に、起業相談やチャレンジショップ等の場の提供、指 導や資金支援等を行う。
・ 「つなぐ」対象 創業者と商店街
⑷ 次世代商業人 材の育成
次世代の商業の担い手を確保し、育成するため、商人を魅力ある職業として紹介し、その醍醐味 を伝える諸活動を、学校 や商業現場との 連携のもとで進 めていく。小・中 学生の商業体験 教育や、 高校・大学生の商業インターン制度など、商人の卵を育てる活動のほか、商業後継者の確保、育成 にも努める。
⑸ まちの複合的 組織づくり
商業活動の場である街の魅力、集客力を高めるため、組織的に魅力づくりに取り組める体制の強 化を促進する。商工会議所や商工会などによる組織支援とともに、商店街組織の組織力強化とその 柔軟な運営力の育成を促進するほか、必ずしも商業者だけでない街の活性化組織体制を模索してい く。市民や商業以外の民間事業者とも連携した協働型のまちづくり組織など、総合的・複合的に街 の魅力づくりに取り組める体制づくりを促進する。
≪現在の取り組み≫
○ 商工団体補助金
○ 商業まちづくりサポート事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 市民協働型活性化組織の形成
・ 取り組みイメージ
商店会と地域の市民組織の連携の場を設定し、複合的まちづくり組織の形成を導く。
・ 「つなぐ」対象 地域組織等と商店街
⑹ まちの共同事 業展開促進
街全体として魅力を高め集客力を増し、商業の活性化につなげるため、商店街組織やまちづくり 組織により、各種イベントをはじめ、共同駐車場の運営、ポイント制度、トイレの整備や貸し出し、 ユニバーサルデザイン化や街の案内システムづくり、商店街の情報化など、利便や快適性の向上に つながる共同事業展開やそのための調査、計画等、様々な事業展開を促進する。
また、そうした組織的活動のリーダーを育てる場の提供や、店舗等の共同・協調的な経営の後押 しなども含め、総体的な魅力向上により、来街者・来街頻度の増加につなげていく。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商店街振興事業
○ 商工業活性化事業
⑺ 街並み景観の 形成
美しく快適な街並み環境を創出するため、街の景観づくりを関係主体の協働で進めていく。景観 法に基づく景観地区内での景観計画に基づく景観づくりの行動を広げていくほか、その他の地区で も、地域性や歴史等を反映した街並み景観づくりのための協定締結やルールづくり、景観の調和を 保つための建物デザインや屋外広告物への指導等を進めていく。
2. 時代環境に合 わせた自己変革
⑴ 商店街・消費 ニーズの実態把握
社会経済情勢の変化とともに刻々と変化する消費者ニーズや個店・商店街の状況を正しく把握す るための実態調査を定期的に行い、その結果を個店や商店街の経営改善に役立てる。また、個店の 経営実態や組織状況、空き店舗や空き地の実態、後継者の実態をはじめ、消費者の嗜好や買物動向 等についても調査し、データベース化を図る。
≪現在の取り組み≫
○ 商店街実態調査事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 消費者ニーズ調査
・ 取り組みイメージ
定期的に消費者アンケートやヒアリング等を行い、消費ニーズや個店・商店街への要望等 の情報を蓄積し、取り組みに反映させる。
・ 「つなぐ」対象 消費者と商業者
⑵ 新事業展開の 促進
時代環境の変化に合わせた個店の業種転換や業態転換、商店街の新サービスの導入など、新たな 事業展開を促進する。消費者の生活スタイルの変化に対応したニュービジネスの展開や地域事情に 応じたサービス形態の工夫など、様々な展開を促進する。特に、通信販売の活用により良い商品を 市内に限らず幅広く販売することにより、商圏を拡大させていく。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商店街振興事業
○ 商工業活性化事業
⑶ テナントミッ クスの展開
商店街、街全体としての業種構成を適切に保ち、多様な消費者ニーズに応えるため、不足業種や 業態を埋める活動やそのための計画づくり等を適切に支援していく。そこでは、スーパーと個店(専 門店)のバランスのとれた共存、健全な競争による個店のレベルアップ等に配慮するとともに、福 祉分野等の商業以外の団体・NPO等の事業所の誘致による街の複合機能化も促進する。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商店街振興事業
⑷ 少子高齢化へ の対応強化
少子高齢化時代に適合したきめ細かいサービスの提供を促進する。高齢者向けの宅配システムや 各種の買物サポートシステムの導入、ベンチの設置や語らいスペースの提供による高齢者が安心し て快適に買物できる環境づくりなど、顧客・来街者を逃がさない工夫や活動を促進する。
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 高齢者の買物サポートシステム形成
・ 取り組みイメージ
高齢の消費者の買物行動に対し、お茶出しや送迎、荷物の宅配などのサポートサービス を提供する。
・ 「つなぐ」対象 高齢者と商店街
⑸ 買物不便地域 の利便確保
人口減少に伴い商店経営が成り立たなくなった中山間地域や、バス路線廃止等により買物が不便 になった住宅団地などで 、地域住民や自 動車を利用でき ない高齢者等に買 物利便を提供す るため、 移動販売車や日曜市、ネットスーパーなど、固定店舗型でない商業サービスの提供を促進し、地域 での生活セーフティネットの確保を図る。
3. 消費者ニーズ とのマッチング
⑴ 個店情報の発 信力強化
個店の魅力を消費者に幅広く伝えるため、放送媒体やタウン誌等での紹介を働きかけるほか、ホー ムページの共同作成などを通じて、情報発信の促進を図る。このほか、マスコミの利用や口コミ情報 ルートの有効な活用の工夫など、様々な情報宣伝媒体の活用を促進する。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商工業活性化事業
⑵ タウン情報の 発信力強化
街単位の魅力情報の発 信についても、放 送媒体やタウン 誌の活用や、ホ ームページ作成 、また、 複数のまちナビサイトの連携・融合化などにより強化していく。公的な広報メディアでも積極的な 紹介に努めるとともに、市民団体等とも連携した地区単位のきめ細かいタウンマップやパンフレッ ト作成などを支援し、来街者の増加につなげる。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商工業活性化事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ まちナビサイトの連携促進
・ 取り組みイメージ
複数あるまちナビサイト間の連携、融合を誘導し、情報の集約と利用利便の増進を図る。
・ 「つなぐ」対象
市民と商店街、サイト同士
⑶ 消費者と商業 者のマッチング機会の確保
消費者、商業者、生産 者が相互にそのニ ーズや思いを理 解しあい、結び つきを深められ るよう、 定期的な懇談会を設定し、また、商店街を利用しない消費者にも商店・商店街を体験してもらう企 画などの展開を促進する。さらに、消費者の声や評価を商店経営に常に反映できるよう、消費者モ ニター制度や消費者が個店を評価して優良個店を表彰する制度など、商店経営の刺激になる取り組 みを実施するほか、消費者の商店運営への参加なども試みる。
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 定期的懇談会の開催促進
・ 取り組みイメージ
各地区で、消費者、商業者、生産者が一堂に介し意見や問題点等を話し合う懇談会の自 主的開催に対し、場や情報の提供で後押しする。
・ 「つなぐ」対象
消費者と商業者と生産者
★ 商店・商店街の消費者への紹介
・ 取り組みイメージ
「お店まわりツアー」のように、普段商店街を利用しない市民に個店・商店街に親しん でもらう場を設定する。
・ 「つなぐ」対象
消費者と商業者・商店街
★ 消費者による商店評価
・ 取り組みイメージ
定期的に市民・消費者にアンケート方式で優良店を投票してもらい、高得点の店を表彰 し、励みにするとともに各店の経営意欲を喚起する。
・ 「つなぐ」対象 消費者と商業者
⑷ 市民活動の商 店街への取り込み
街・商店街を商業だけの場ではなく幅広い市民の活動の場として生かすため、様々な地域の市民 活動の取り込みを図る。市民活動団体の拠点機能を空き店舗活用等で街なかに誘致することや、商 店街や空き店舗での地域行事等イベントの共同運営、自治会など地域組織と商店街組織の連携のた めの情報支援などを展開し、買物だけでない賑わいの増進から、商業活性化へのフィードバックも
≪現在の取り組み≫
○ 商工業活性化事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 地域活動組織拠点の誘致・導入
・ 取り組みイメージ
様々なNPO等の市民活動団体、地域活動組織の拠点を商店街の空き店舗等に誘致する 活動を支援する。
・ 「つなぐ」対象 地域活動組織と商店街
★ 地域組織と商店街組織の連携促進
・ 取り組みイメージ
地域の町内会やPTAなど各種住民組織と商店街との連携のための情報提供等により、 商店街を場とした活動等を促進する。
・ 「つなぐ」対象 地域組織等と商店街
4. 多様なビジネ スコラボレーションの展開
⑴ 連携情報の体 系的な提供
産業の壁を超えた多様 な連携・ネットワ ーク関係の構築 により新たな活 性化の道を見出 すため、
(社)いわき産学官ネットワーク協会の活用も含めて、市内外の産業全般の情報収集・提供や、コ ラボレーション組織の構築を図る。
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 産業の壁を超えた新事業体の育成
・ 取り組みイメージ
(社)いわき産学官ネットワーク協会の活用も含め、商業を含む複数の産業の事業者が連 携したビジネス主体の立ち上げを促進する。
・ 「つなぐ」対象 地域の様々な産業間
⑵ 農商工など産 業間連携の促進
商業と農林水産業、工業など、産業間の結びつき・交流・連携関係の強化による新たな付加価値 の創出、地域の経済循環 の活性化を目指 して、様々な連 携強化支援策を講 ずる。(社)い わき産学 官ネットワーク協会の活用も含め、コラボレーションによる新商品の開発やその販売、そのための きっかけとなる場の提供等を積極的に行うとともに、地産地消の拡大にもつながる1・2次産品の 地域内流通のルートづくりを図る。
≪現在の取り組み≫
○ 商工業活性化事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 異業種交流会の充実
・ 取り組みイメージ
農商工など様々な産業、業種間の事業者が交流する異業種交流会の開催により、新たな コラボレーション関係の構築機会を提供する。
・ 「つなぐ」対象
様々な産業や業種の事業者間
⑶ 観光と商業の 連携促進
人口減少による市内市場の縮小を補うため、観光と商業の連携による市外住民向けの観光商業の 展開を促進する。道の駅や観光拠点施設と市内個店の連携を深め、拠点施設での地域物産販売や市 内商店の紹介、観光情報誌やインターネットでの市内個店紹介等により、観光客の個店利用を促進 するほか、拠点施設自体の充実、運営強化も促進する。
≪現在の取り組み≫
○ 商業まちづくりサポート事業
○ 商工業活性化事業
⑷ 地区間連携の 促進
市街地の地区とその背後にある中山間地域等との連携、山と海の地区間連携などを促進し、商業 経営の全体としての効率化と、地区間の相互補完関係の形成に資する。中山間地域の産物の市街地 での販売や、連携・交流のためのイベントなどを通じ、生産者と商業者、さらに消費者も交えた関 係の構築を導く。
≪現在の取り組み≫
○ 商工業活性化事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 市街地と中山間地域等の連携促進
・ 取り組みイメージ
中山間地域の産物等の生産者と市街地の商店街が連携した地産地消の取り組みを支援す る。
・ 「つなぐ」対象 市街地と中山間地域等
⑸ コミュニティ ビジネスの振興
地域の住民が力を結集し、地域の資源を用いた商品・サービスを提供し、対価を得るコミュニテ ィビジネスを多様な形で育て、地区ごとに個性ある新たな産業への進化を促進する。域外住民向け の地域おこし型、域内住民向けの生活支援型の両面で、地域発の新たなビジネスが展開されるよう、
(社)いわき産学官ネットワーク協会の活用も含め、その中間支援機関(インターミディアリー) 機能の整備も進める。
≪現在の取り組み≫
○ 創業者支援融資制度
○ 商店街振興事業
⑹ 福祉団体等と の連携促進
商店街への福祉機能の導入など、福祉団体等と商業の連携を促進する。福祉団体等の活動拠点と して空き店舗の活用を助成することや、共同イベントなど商店街と連携した事業の展開等を促進し ていく。
≪現在の取り組み≫
○ 商工業活性化事業
○ 商店街振興事業
≪新たな重点的取 り組み(案)≫
★ 商店街活動と福祉活動の連携
・ 取り組みイメージ
福祉活動団体等によるイベントを商店街で行うなど、福祉と商業の連携事業の展開を促 進する。
・ 「つなぐ」対象 福祉活動団体と商店街
5. 秩序ある便利 な立地集積の形成
⑴ 商業立地の適 正集積誘導
人口減少・少子高齢化時代への対応、機能集約型の効率的な都市(コンパクトシティ)形成との 連動のため、商業の拡散的な立地を抑制し、市街地中心部等への商業立地集積を誘導することとし、 そのための規制・誘導を図る。福島県商業まちづくり条例を基本に、大規模小売店舗の立地規制を 図るとともに、都市計画と連動し商業集積を誘導する地域を定め、そこでの立地を優遇、逆に郊外 部での立地を抑制する措置を講じ、集積による魅力形成を導く。
⑵ 特定地区の市 街地基盤整備
市街地中心部の魅力あ る商業集積地とし て、面的整備事 業計画のある部 分でその推進と 合わせ、 商業機能の立地集積誘導を図る。小名浜港背後地の再開発整備では商業機能導入のあり方を検討す るほか、いわき駅周辺では一連の整備事業の成果を生かせる商業集積の適切な誘導を図る。
⑶ 中心市街地へ の各種機能集積
商業機能と合わせ、各種機能が集約的に立地する賑わいある中心市街地形成を目指し、その先導 要素として、公共公益施設や各種サービス業施設の立地集積を促進する。公共施設の整備において は、施設の再編や更新等の計画と連動させ、商業と合わせて複合的な街の魅力、集客力を発揮でき るよう導く。
⑷ 街なか居住の 促進
居住機能の無秩序な拡散を防ぎ、市街地への人口定着を進めるため、街なか居住の促進方策を検 討し進める。市街地内での民間住宅整備を促進するほか、公営住宅の更新に伴う集積等を図る。郊 外から市街地への住み替えに対して優遇策を検討するなど、コンパクトな都市形成に住宅施策面か らアプローチする。
⑸ 商業基盤施設 の整備
市街地内の商店街にお いては、個店の充 実や商店街組織 の活動と連動し て、それらの事 業環境、 街の安全・快適性の向上のため、各種の商業基盤施設の整備を進める。歩道や街路灯の整備など安 全な買物・街歩き環境の向上に努めるほか、コミュニティ道路化等による快適性の向上策も、各地 区の状況に合わせて検討し、推進する。
⑹ 空き店舗の活 用対策
商店街の連続性を阻害し、街の魅力低下の要因となる空き店舗を、街の商業資産として流動化し、 商業等の目的に有効活用する仕組みを見出していく。まず現状を調査してデータベース化し、その 紹介等によって賑わいにつながる有効活用に対し優遇措置を講ずる等の対策を強化していく。
≪現在の取り組み≫
○ 商店街実態調査事業
○ 商店街振興事業
⑺ 公共交通シス テムの充実
街なか商店街の利用利便の増進を図るため、公共交通機能の維持強化を促進する。バス交通の有 効活用として、利用促進や市内循環バス等の導入を検討するほか、公共交通機関の利用が不便な中 山間地域では、街なかへのアクセスを確保できる新たな公共交通システムの検討と導入を図る。ま た、自動車利用との共存のため、街なか等での駐車場の整備や利用しやすいシステム、管理体制の 確立を支援する。
《商業まちづくりの事例》
● 「小さな商店会の小さな友達づくり」―― 相武台南口商店会(神奈川県座間市)
近隣の大規模工 場の閉鎖や 駅前の大型 商業施設の閉 店等により 商店街の人通 りが減少し ていた相 武台南口商店会では、地元地域との交流を通じて活気を取り戻そうと、パワーのある商業者を中心に、 将来のお得意さんとなる地元の子どもたちと仲良くなることから始め、自治会、老人会、小学校と連 携した活動を展開している。
6年前から、地元小学校の協力を得て、商店街が用意した 600 坪の畑で、市の花ひまわりの種ま きから収穫までを小学生と商店会員が一緒に行っている。収穫したひまわりの種からは、油を採取し てバイオ燃料にしたり、子どもたちのアイディアにより飴作りや和紙作り等も行うとともに、子ども たちが描いたひまわりの絵の展覧会や、商店街での職場体験などを行い、商店街と小学生の密接な友 達関係を築いている。
このような活動を通じて、大人も子どもと一緒に買物に来るようになり、高校生になった子どもた ちが商店街に寄って話をしていくなど、地域に根づいた商店街づくりが進んでいる。こうした地域社 会とのつながりを目指す商店街のまちづくりへのチャレンジ度が評価され、神奈川県により平成 20 年度に行われた「第1回かながわチャレンジ商店街大賞」の最優秀「大賞」を受賞した。
商店街の酒店の店頭に置かれたひまわり焼酎
(地元 の子 どもた ちと 採取 した ひまわ りの 種か ら作られたもの)
● 「鉄のまち」の商店街復活 ―― 輪西商店街振興組合(北海道室蘭市)
室蘭市は明治期から「鉄のまち」として栄え、ピーク時には人口も26000 人に達したが、1970 年 代頃から鉄鋼産業の構造不況により人口は流出、空き店舗の増加が深刻な問題となった。
平成9年、官、民、企業が一体となり「輪西活性化推進協議会」が発足、平成11 年には地元商店 の有志により有限会社「輪西開発」が設立され、まちの規模を現住人口・年齢構成に合わせコンパク トに再編し、まちににぎわいを取り戻す取り組みを続けている。
まちの中心に安心して集える場を作ろうと「暮らしの広場」構想をまとめ、その第1弾として製鉄 会社所有地に床面積約3000 ㎡の複合商業施設「ぷらっと。てついち」を建設した。地元スーパーや 商店の他、NPO が運営する子育て支援施設(ワニワニクラブ)、集会 室を設け、子育て世代の主婦や 子供たち、お年寄りを多く集客している。第2弾では更なる集客のために、すべて商店街の資金で中 心部の水路や樹木などの整備、イルミネーションを一新した。第3弾は住まいの供給 、集約化で、高 齢者にも子育て世代にも適した住宅の供給による居住人口の増加を目指し、活動は続いている。
「鉄のまち」である歴史、産業を大切にした取り組みは、ボルト人形「ボルタ」にも象徴される。 まちおこしとして生まれた「ボルタ」は約2年半で15 万個を売り上げるまちのシンボルとなった。
「ぷらっと。てついち」
北海道商店街情報サイト kuleba より HP アドレス www.kuleba.jp/
● 「夜灯し
(よとぼし)」で地域のつながり再生 ―― 稲毛せんげん通り商店街(千葉 市 )
稲毛せんげん通り商店街は、かつては潮干狩りや海水浴客でにぎわったが、稲毛海岸の埋め立て後 は、車の交通量は多いが人通りは少なく閑散としてしまった。
そこで、地域住民の地元に対する関心を高め、商店街や稲毛を広く知ってもらおうと、「稲毛のあ かりプロジェクト」を立ち上げ、せんげん通りを手作りの灯籠でライトアップする「稲毛あかり祭∼ 夜灯し(よとぼし)」を平成 18 年から開催している。年毎連携団体を増やし、冬の地域イベントと して定着してきている。
夜灯しは、かつて半農半漁のまちであった頃に行われていた遊び「夜とぼし漁」を現代に再現した もので、祭で使われる灯篭は地域の小中学生が、竹灯篭は高校生・地域住民が作 成する。竹灯篭に使 われる竹の切り出しから祭の開催まで、商店街と学生と住民の三者が一体となって取り組む。千葉市 の「商学連携による空き店舗活用事業」の一環として千葉大学の学生有志グループ(稲毛ドロップス) がPR活動等を手助けした。イメージキャラクターの選定等も行われている。
千葉県が推進する商店街地域連携モデル事業プランで、せんげん通り商店街(稲毛商店街振興組合) と稲毛ドロップスによる「稲毛のあかりプロジェクト事業」が平成18 年最優秀事業に選ばれている。
稲毛あかり祭∼夜灯し
夜灯(よとぼし)BLOG より
HP アドレス inagenoakari.seesaa.net/
● 少子高齢化対応・医商連携のまちづくり ―― 健軍商店街振興組合(熊本市)
な問題に向き合い、取り組んできた。少子高齢化時代に向け地域に密着したひとにやさしい街づくり、 医商連携のまちづくりを推進している。
隣接する 4 つの商店街と合同で「健軍まちづくり推進協議会」を設立し、商店街自らが策定した
「商店街振興ビジョン」により随時活動している。最初に取り組んだ地域マップ作成で、地域の医療 機関28 医院を記載、連携を図った。
また、商店街で買い物した商品を自宅まで宅配する「タクシー宅配事業」や電動スクーターの貸し 出しのほか、空き店舗を利用し、県内物産品の販売所として「まちの駅」の設置運営、やりがいビジ ネス創造事業として日替わりオーナーが調理品を販売する「ピアクレスキッチン」、若者たちの居場 所となり相談事業も行う「くまもと若者サポートステーション」の開設など、集客につながる取り組 みを展開している。これら事業の多くは地域住民、高齢者の方々の声を反映したものであるという。 平成21 年 10 月には、健軍まちなか図書室「よって館ね」もオープンさせている。
「まちの駅」
けんぐんひろばHP「健軍エリア情報」より HP アドレス www.kengun.net/